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深沢晴彦さん(30)は「アップルシード・エージェンシー」(東京都港区)の社員。作家の発掘と作家の業務代理が仕事だ。

「作家として将来性のある人を見つけて出版社に紹介し、本を出版します。専属契約は現在60人以上います」と話す。

会社設立は200110月。こうした業務は欧米出版界では珍しくないが、日本では初の試みという。新人発掘の余裕がない昨今の出版事情を突いたチャレンジだ。

「ビジネス系の作家は経歴などを参考に探します。文芸系は、(発掘するのが)難しいですね。人から紹介してもらったりすることも。接触する手段はさまざまですよ」

 

著書の内容、出版社の社風などを考慮し、付き合いのある出版社約100社のなかから最良の出会いを探る。代表と2人で、これまでに170冊の本を手掛けた。なかには「世界No.2セールスウーマンの売れる営業に変わる本」(和田裕美著、ダイヤモンド社)などのヒット作も。

静岡県出身。京都の大学を卒業後、大手出版社の編集者になったが「新人を発見し、企画を生かせる仕事」に魅せられ転身した。

「社会的な認知度はまだまだですが、これからは本だけじゃなく、映像など他のメディアを含めてやっていければいいですね」